サブスクリプションとは何なのか?
今では多くの人が利用しているアマゾン・プライムや、Netflixなどが採用しているサブスクリプションの仕組みですが、そもそもどういう意味なのでしょうか?英語ではsubscriptionと表記していて、直訳すると購読予約といった意味があります。身近な例で言えば、Youtubeのチャンネル登録を英語ではsubscriptionと表現しています。日本では、このサブスクリプションの意味は定額制という意味合いで広く知られるようになっています。実際に、海外でもIT業界を代表に定額制の意味合いでsubscriptionという言葉を利用しています。
サブスクリプションとSaaS
サブスクリプションという言葉が広まる背景として、買い切り型のソフトウェアサービスが次々と定額制のサービスへ変貌しているということがあります。大きな例でいうと、フォトショップなどで有名なアドビの製品は以前はパッケージ型で販売されていましたが、2011年より定額制のサブスクリプション型へ移行しました。この変化が功を奏し、アドビは大きく成長を遂げることになりました。
後を追うように、マイクロソフトもワードやエクセルなどを含めたサービス群をOffice365としてサブスクリプション方式で提供するようになっています。マイクロソフトやアドビのように、ビジネス向けの用途でIT業界はサブスクリプション型を採用する企業が多くなりました。これらのソフトウェアのことをビジネス業界ではSaaS(サース、Software as a Service)と呼び、広く浸透しています。
サブスクリプションを採用するメリット
では、なぜこれほど事業者側がサブスクリプション型を採用するようになったのでしょうか?まずサブスクリプション型のメリットとして、売上の試算が会員者数などから簡単にできるようになります。そのため、売上からどれ位の割合を事業投資や広告に割くのかといった計画が立てやすくなります。
さらに、パッケージ型では利用者からすると二の足を踏むような高額な商品だったとしても、月額課金制であればその障壁を下げることができるようになります。結果として利用者数の向上などにも貢献します。
また利用者のデータを継続して取得できるようにもなります。AIなどの技術が本格的に用いられるようになった今では、このデータは大きな資産となっています。このデータを用いて、どのような属性のユーザーがどのような使い方をしているのかといったことが判るようになります。そこからサービスの改善へつなげていくことが可能になります。