コロナウイルスなどの影響で、リモートワークが推奨されている社会へと変化しつつありますが、そのリモートワークに欠かせないのがSlackやChatworksのようなビジネスチャットツールです。これらのサービスを利用すれば、円滑なコミュニケーションを実現し業務効率を向上させることができます。
このページでは主要な5つのビジネスチャットツール・サービスを紹介・比較していきます。
Chatwork(チャットワーク)
基本情報
- 運営元:Chatwork株式会社
- 通話機能:あり
- スタンプ機能:なし
- 料金:パーソナルプランが1ユーザーあたり月額400円、ビジネスプランが1ユーザーあたり月額600円、エンタープライズプランが1ユーザーあたり月額960円 ※税抜
- 決済方法:クレジットカード、銀行振込、口座振替、窓口振込みなど
Chatwork(チャットワーク)はビジネスコミュニケーションを効率的にするビジネスチャットのサブスクリプションサービスです。
Chatwork株式会社がサービスを提供しており、ビジネスチャットにおいて国内利用者数No.1の実績を持っているため、はじめて導入する方でも安心して利用できるでしょう。
電話や会議、メールなど、仕事で必要なやり取りを円滑に進めることが可能です。誤って送信したメッセージを編集・削除できるほか、ファイル送受信の容量制限がありません。日頃からデータの取り扱いが多い方にも適しています。
携帯用のアプリも活用することができ、パソコンがない環境でもチャットを行える点も便利です。外出先でも緊急性の高いメッセージに返信しやすいでしょう。
料金は、パーソナルプランが1ユーザーあたり月額400円、ビジネスプランが1ユーザーあたり月額600円、エンタープライズプランが1ユーザーあたり月額960円であり、いずれも税抜き価格です。無料のフリープランも用意されているため、使い心地を試すこともできます。
支払方法はクレジットカードや銀行振込、口座振替、窓口振込みなどがあり、プランによって定められています。
Chatworkの特徴
Chatworkでは、1対1だけでなくグループを構成してチャットや通話を行うことができます。実行してもらいたい業務がある場合にはタスク機能でメッセージを送信することが可能です。重要なタスクが山積したメッセージで埋もれてしまうこともありません。
グループチャットでは過去の履歴を確認できるので、業務の内容を再確認したいケースにも困りづらいといえます。グループに途中参加した方が、これまでのチームの状況を確認するのにも役立つでしょう。
また、すべての送受信が暗号化されており、安心してメッセージをやり取りできます。情報漏えいのリスクを最小限におさえたいケースにも導入しやすいでしょう。チャットワークを活用すればチームの業務がさらに効率的になるに違いありません。
おすすめする人
- 実績の高いビジネスチャットを利用したい方
- データを頻繁に送受信する人
- チームの作業にチャットを導入したい方
- タスクを見落としなく遂行したい人
- セキュリティーを重視している方
Slack(スラック)
基本情報
- 運営元:Slack Technologies, Inc
- 通話機能:あり
- スタンプ機能:なし
- 料金:スタンダードプランが一人あたり月額960円、プラスプランが一人あたり月額1,800円、エンタープライズグリッドプランが要見積もり
- 決済方法:クレジットカード
Slack(スラック)は、チャンネルを基盤としてメッセージの送受信を行えるビジネスチャットのサブスクリプションサービスです。Slack Technologies, Incがサービスを提供しており、PanasonicやORACLE、NIKKEIなどに導入された実績があります。
チームやプロジェクト、拠点などに分けながらチャンネルを作成してチャットを行えるので、メッセージの管理で混乱しなくて済むでしょう。
チャンネル内ではメッセージの交換だけでなく、ファイルの共有まで可能です。GoogleカレンダーやMicrosoft Outlookの予定表を連携させることもでき、スケージュールの管理にも便利だといえます。
また履歴機能も用意されており、必要なメッセージやファイル、チャンネルなどをスムーズに確認できます。そのほか、音声通話やビデオ通話などの機能も備わっていることから、テキストでは伝わりづらい内容も共有しやすいです。
料金はスタンダードプランが1人あたり月額960円、プラスプランが1人あたり月額1,800円、エンタープライズグリッドプランは見積もりによって料金が変わります。支払方法はすべてのプランでクレジットカードを利用できます。
Slackの特徴
普段使い慣れたビジネスツールを引き続き活用したいという方もいることでしょう。その点、Slackでは日頃から利用しているツールやサービスを連携できます。
Slackにアプリを連携させることで、使用しているツールを集約することが可能です。Slack内のメッセージをほかのサービスに送信すれば、情報共有の幅を広げられることでしょう。
またアプリを連携しておくことで各アプリの通知をSlackに統一できます。Slackを確認するだけでそれぞれのアプリの通知を別々に確認しなくて済むのは便利です。
Slackでアプリを利用するには、使用するサービスのアカウントが必要です。アプリによっては、Slackでアクションを実行するためのショートカット機能もあるので、ぜひ有効活用してみてはいかがでしょう。
おすすめする人
- 目的に応じてメッセージを管理したい人
- 使い慣れたアプリも継続して利用したい方
- スケジュールの管理まで行いたい人
- 通話ができるチャットツールをお探しの方
- 各アプリの通知を集約したい人
LINE WORKS(ラインワークス)
基本情報
- 運営元:ワークスモバイルジャパン株式会社
- 通話機能:あり
- スタンプ機能:あり
- 料金:ライトプランが1ユーザーあたり月額300円、ベーシックプランが1ユーザーあたり月額500円、プレミアムプランが1ユーザーあたり月額1,000円
- 決済方法:クレジットカード、LINEPay
LINE WORKS(ラインワークス)とは、情報や予定を共有する必要のある組織やチームに適したビジネスチャットのサブスクリプションサービスです。
「はたらく仲間がつながる世界、その開拓者になる」とのビジョンを掲げているワークスモバイルジャパン株式会社がサービスを提供しており、LINEと同様のチャットによって業務を効率化できます。
仕組みはシンプルであり、管理者が組織のアカウントを作り、メンバーを追加・招待することでチャットをスタートできます。
無料音声通話とビデオ通話にも対応しているため、打ち合わせをするときにも便利でしょう。送信したメッセージに対して確認した人と確認していない人を表示できるので、チームの状況を把握しやすくなっています。
そのほか、メンバーによるツールの利用についてモニタリングできることから、セキュリティーに関するリスクに対処しやすい点も安心でしょう。
料金はライトプランが1ユーザーあたり月額300円、ベーシックプランが1ユーザーあたり月額500円、プレミアムプランが1ユーザーあたり月額1,000円となっています。
会社が無料で100人まで利用できるフリープランも用意されています。支払い方法はクレジットカードやLINEPayを利用可能です。
LINE WORKSの特徴
LINE WORKSは、普段使い慣れているLINEを使うような感覚でビジネスを効率化できる点に特徴があります。
一般的にビジネスでメッセージをやり取りする際は、どうしてもかしこまった文章を送信してしまうケースもあるでしょう。その点、LINEと同様にスタンプ機能まで使えるので、チームの雰囲気を楽しく明るい状態に保てる点はメリットだといえます。
ただ、ビジネスでチャットを利用する以上、セキュリティーを重視したいというチームもいることでしょう。LINE WORKSでは、セキュリティー専門のエンジニアチームが24時間365日体制でデータをモニタリングしています。
国際認証を取得した高いレベルのセキュリティーを保っており、明治安田生命や東京海上日動、MIZUHOなど大手各社から導入されています。
おすすめする人
- チームの雰囲気にも配慮したい管理職
- セキュリティーを重視する企業
- スタンプの利用まで検討している方
- LINEを使ったことのある人
- ビジネスチャットを無料で利用してみたいチーム
Talknote(トークノート)
基本情報
- 運営元:Talknote株式会社
- 通話機能:要確認
- スタンプ機能:あり
- 料金:要相談
- 決済方法:請求書支払
Talknote(トークノート)とは、チーム情報の資産化、理念の浸透、文化の醸成に役立つビジネスチャットのサブスクリプションサービスです。
Talknote株式会社がサービスを提供しており、飲食・医療・小売・製造などのさまざまな業界で導入された実績があります。
メールよりもスピーディーにやり取りでき、対話しているようなコミュニケーションを実現できます。テキストで表現できないニュアンスについてはスタンプで補うことも可能です。
データ容量が無制限であることから、ファイルや動画などについて容量を気にせず共有できるのも便利です。
投稿日時を予約できる機能を備えているほか、投稿テンプレートまで用意されていて、入力漏れを防ぎたいケースに役立ちます。
料金は初期費用や月額サービス料などを支払う必要があり、具体的な金額については問い合わせが必要です。
課題をヒアリングしたうえで、情報共有や運用ルールを提案し、利用体制を構築してくれます。導入後に仕様や不具合に関する質問に対応してくれるサポートもあり、初めてビジネスチャットを利用する方でも安心だといえます。
支払方法は請求書支払のみに対応しており、クレジットカードへの変更はできません。
14日間の無料トライアルに対応しているので、ビジネスチャットツールの使い心地を試してみたいケースに一度活用してみるとよいでしょう。
Talknoteの特徴
Talknoteでは、組織のコンディションを把握しやすい点に特徴があります。たとえば、Talknoteの利用状況から部署ごとのコミュニケーション活性度をスコア化できます。具体的には、プロフィール写真の登録やグループ投稿、アプリの起動に関する状況を数値化することが可能です。
アクションリズム解析という機能も備えており、会社への興味や仕事に対する積極性の変化をグラフで確認できます。各社員のモチベーションをはかりたいケースに役立つことでしょう。
そのほか、アクセス時間の増減や仕事量を視覚化できるので、社員のオーバーワークを検知することも可能です。
以上の点をふまえると、Talknoteであればコミュニケーションを円滑にするだけでなく、チームの運営を健全に保つことまでできるでしょう。
おすすめする人
- チームのモチベーションまで管理したい方
- 社員のオーバーワークを防ぎたい上司
- 初めてビジネスチャットを導入する企業
- チームの運営を健全に保ちたい管理職
- 社内に適した環境でチャットを導入したい方
Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)
基本情報
- 運営元:Microsoft
- 通話機能:あり
- スタンプ機能:要確認
- 料金:Business Basicプランが1ユーザーあたり月額540円、Business Standardプランが1ユーザーあたり月額1,360円、Office 365 E3プランが1ユーザーあたり月額2,170円 ※税別
- 決済方法:クレジットカード
Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)は会議や通話、共同作業などに活用できるビジネスチャットのサブスクリプションサービスです。
Microsoftが提供しているサービスであり、仕事や学校、プライベートなどにおけるさまざまな目的で活用できます。
チャットでは1対1だけでなくグループのやり取りに対応しており、ファイルやリンク、絵文字、ステッカー、gifなどを交えたメッセージを送信することが可能です。
メッセージの内容については書式を設定できるのが特徴的であり、文字の色や大きさを変更すれば重要度をアピールすることもできるでしょう。
そのほか、メッセージの保存・検索・フィルター機能や、チャットの表示・非表示の切替機能など、ビジネスチャットを快適に利用しやすい仕組みも満載です。
料金は、Business Basicプランが1ユーザーあたり月額540円、Business Standardプランが1ユーザーあたり月額1,360円、Office 365 E3プランが1ユーザーあたり月額2,170円であり、いずれも税別価格です。無料プランも用意されており、無期限で利用できるので機能をじっくりと確かめられることでしょう。
支払方法はクレジットカードに対応しており、VISAやJCB、AMERICAN EXPRESSなどから選択できます。
Microsoft Teamsの特徴
Microsoft Teamsはチャットとしての機能以外にもビジネスで役立つ特徴が見受けられます。
たとえば、MicrosoftのツールであるWordやExcel、PowerPointなどのアプリにアクセスして、ドキュメントや予定表などに関する共同作業をリアルタイムで実行できます。
Microsoftのツールを日頃から利用している方であれば、仕事をさらに効率化できるに違いありません。
また、オンライン会議機能が備わっている点も見過ごせないポイントです。それぞれのデバイスから最大10,000人まで参加できるビデオ会議を実施できます。
1対1の打ち合わせや、チームでの勉強会、顧客に対する営業など、ビジネスのさまざまな場面で役立つことでしょう。
おすすめする人
- Microsoftのツールを利用している方
- web会議を頻繁に利用する人
- 大手企業のビジネスチャットを利用したい
- チャット以外の機能も重視する方
- メッセージの書式を変更したい人