Netflixのように、映像系のサブスクリプションサービスは広く普及してきた段階ですが、ゲームというジャンルでもAppleやGoogleが月額制のサブスクリプションを採用したプラットフォームを登場させるなど、盛り上がりを見せています。
既にSONYからもPlayStation Nowという月額で過去のゲームなどが遊び放題できるサービスがリリースされています。このページでは、月額のサブスクリプションを採用したゲームサービスを比較します。
サービスの比較ポイント
ゲームのサブスクを利用すれば数十~数百種類のゲームが遊び放題になるという点では共通していますが、月額料金は300円~1,800円程度とかなり幅があります。またそれ以外にも、サービスによっては以下のような違いがあります。
無料期間について
サブスクによって取り扱っているゲームは大きく異なるため、実際に利用してみないと好きなゲームがあるかは分かりません。ですがゲームのサブスクでは、7日間~1ヶ月程度の無料トライアルが用意されています。
この期間中に色んなゲームをプレイする事で、好きなゲームがあるか、サービスは利用しやすいか、月額料金に見合っているかなどを確かめる事ができます。
利用特典について
サブスクによっては様々なゲームがプレイ出来る以外に、魅力的な利用特典がついています。例えばNintendo Switch Onlineではボイスチャットやゲームのオンラインプレイ・セーブデータの自動バックアップなどが可能になったり、EA Playではデジタル版を10%オフで購入できたり新作ゲームを発売日前にプレイする事も可能です。
このような利用特典も含めて、月額料金に見合うかどうかを無料期間中に確かめてみましょう。
Geforce Now
- 無料期間:31日間
- ゲーム数:800種類以上
- 月額料金:1,980円(税込)
- 利用端末:Windows/Mac/Android
Geforce Now(ジーフォースナウ)とは、グラフィックボード大手の「NVIDIA」が提供しているゲームのサブスクリプションサービスです。Geforce Nowの大きな特徴が、本来であれば高スペックのPCでしかできないゲームを低スペックのPCでもプレイすることができるという点でしょう。
加入すると「PUBG」や「フォートナイト」「Garry's Mod」「Call of Duty」といった人気ゲームを遊び放題することができます。日本での提供は2019年冬を予定しています。
Geforce Nowの特徴
通常PCゲームを行う際はPC側で高負荷なデータ処理を行うためにグラフィックボードや高性能CPUが必要ですが、Geforce Nowはサーバー側で処理を行ってくれるためPCだけではなくAndroidスマホ・タブレットなどでもプレイが可能となります。
またPCでもWindows7・RAM4GB・Intel HD Graphics 2000シリーズ以降がシステム要件とハードルが低くなっています。
日本ではソフトバンクが提携をしてサービス提供を行っているため、決済方法はソフトバンクのキャリア決済が可能なほか、クレジットカードで行います。
- 無料期間でまずお試ししたい方
- 低スペック端末でPCゲームをプレイしたい方
Apple Arcade
- 無料期間:1ヶ月間
- ゲーム数:180種類以上
- 月額料金:600円(税込)
- 利用端末:iPhone/iPad/Mac/Apple TV
Apple Arcade(アップル アーケード)とは、Appleが2019年9月19日より提供しているゲームのサブスクリプションサービスです。Apple Arcadeに加入すると、180種類以上のゲームが、課金の必要も広告の表示も無い状態で遊び放題できるようになります。
参加しているゲームクリエイターも大御所ばかりで、ファイナルファンタジーシリーズの開発を主導した坂口博信氏、シムシティなどを含めたシムシリーズの製作者でもあるウィル・ライト氏などが手掛けたゲームも遊ぶことができます。
Apple Arcadeの特徴
Apple Arcadeでは無料期間が1ヶ月間と長い上に、180種類以上のゲームが遊べて月額600円と比較的リーズナブルな価格で利用することが出来ます。またApple TVが使える上に最大6人までアクセス出来るので、家族みんなで楽しくプレイする事も出来ます。
さらに一部のゲームを除き、事前にダウンロードしておけばオフライン環境でも楽しめるので、長距離ドライブや新幹線・飛行機などでの移動中でも気にせずゲームを楽しむことが出来ます。
他にも、設定しておけば別デバイスでも遊べたり、Bluetooth対応のXboxコントローラやPlaystation4コントローラなども使えるので、本格的にゲームを遊ぶことも可能となっています。
- Apple製品を持っている方
- 無料期間で色んなゲームをプレイしたい方
- オフライン環境でもゲームをプレイしたい方
PlayStation Now
- 無料期間:7日間
- ゲーム数:400種類以上
- 月額料金:1,180円/月(税込)
- 利用端末:PS4/PS3/Windows
PlayStation Now(プレイステーション ナウ)とは、Playstationの人気タイトルが遊び放題できるサブスクリプションサービスです。「バトルフィールド」や「デモンズソウル」「英雄伝説」「Dead or Alive」などの人気ゲームを含めたPS3/PS4のゲームが400本以上をプレイすることができます
。PS4のほか、Windows PCでもプレイすることが可能で、専用のUSBアダプターを接続すれば、慣れ親しんだPS4のコントローラーでもプレイすることができるようになります。
PlayStation Nowの特徴
PlayStation Nowでは、バイオハザードや戦国無双・三國無双・デモンズソウル・ボンバーマン・みんなのGOLF・ブラッドボーン・フォールアウトなどの名作タイトルが数多く配信されています。またPlayStation Now対応タイトルは毎月更新されているので、幅広く色んなゲームを楽しめるようになっています。
またPlayStation Nowではストリーミングでプレイする事も、PS4タイトルをPS4本体へダウンロードする事も可能なのでプレイ環境に合わせて選ぶことが出来ます。
さらに3ヶ月利用権なら2,980円、12ヶ月利用権なら6,980円と、長期間になればなるほど1ヶ月あたりの利用料金を抑えることも可能です。
- PS4/PS3を持っている方
- プレイステーションの名作タイトルをプレイしたい方
Nintendo Switch Online
- 無料期間:7日間
- ゲーム数:90種類以上
- 月額料金:306円(税込)
- 利用端末: Nintendo Switch
Nintendo Switch Onlineとは、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」をより便利に使えるサブスクリプションサービスです。
加入すると、ゲームのオンラインプレイ、ボイスチャット、ファミコンゲームのプレイ、セーブデータの自動バックアップなどが可能になります。ファミコンゲームは往年の人気ゲームが約90種類プレイ可能となっています。
Nintendo Switch Onlineの特徴
Nintendo Switch Onlineはファミコン・スーパーファミコンなど様々なゲームをプレイする事も出来ますが、どちらかというと色んなゲームをプレイしたい方向けのサブスクというより、Nintendo Switchをもっと便利に使うためのサブスクとなっています。
逆に加入してないとオンラインプレイや自動バックアップが出来ないので、快適にゲームを楽しむためには加入しておく事をオススメします。
また1ヶ月プランなら月額306円ですが、3ヶ月プランだと815円、12ヶ月プランだと2,400円と長期になればなるほど月額料金を抑えることが出来ます。さらに最大8アカウントまで利用できるファミリープランもあり、こちらは12ヶ月で4,500円となっているので2人以上で利用する場合はコチラの方がよりリーズナブルに利用できます。
Google Stadia
- 無料期間:1ヶ月間
- ゲーム数:80種類以上
- 月額料金:$9.99(約1,050円)
- 利用端末:ブラウザ(Google Chrome)
Google Stadia(グーグル スタディア)とは、2019年秋に欧米の14カ国でサービス開始を予定しているGoogle発のゲームのサブスクリプションサービスです。ハードは必要なく、インターネットブラウザのChromeさえあればプレイ可能で、画質も60fps・4Kという高解像度となっています。
Google Stadiaの特徴
Google Stadiaは特定の端末やゲーム機がなくても、デスクトップPC/ノートPC/タブレット/スマホ/ネット対応テレビなどにGoogle Chromeさえインストールすればゲームをプレイすることが出来ます。そのため端末・ゲーム機を揃える必要もなく、より手軽に様々なゲームをプレイする事ができます。
また「Stadia Premiere Edition」を購入すれば専用コントローラーや3ヶ月分のサブスクリプション・ゲーム1本などが付属してくるので、より本格的に遊びたい方にオススメです。
またダウンロードも不要ですぐに遊べるので、重いゲームデータのダウンロード・インストールを長時間待つ必要もありません。最近はゲームデータだけで60GBを超えるケースも珍しくないので、こういった待ち時間がないのはGoogle Stadiaの特徴と言えます。
EA Play
- 無料期間:なし
- ゲーム数:80種類以上
- 月額料金:518円
- 利用端末:Xbox One/PS4/PC
EA Play(EAプレイ)はもともとEA Access(EAアクセス)という名称で提供されたエレクトロニック・アーツの定額ゲームサービスで、EA(Electronic Arts)の名作ゲームをプレイし放題できます。2020年8月にEA AccessとOrigin Accessを統合してEA Playへリニューアルしました。
利用できる端末はPS4とXbox One・PCとなっています。プレイができるゲームは、BATTLEFIELDやNEED FOR SPEEDなど60種類以上で、会員特典として新作ゲームを発売日前に体験することができたり、製品版ゲームのデジタル版を10%割引で購入することもできます。
EA Playの特徴
EA Playに加入すれば様々なプラットフォームでゲームが楽しめる他、EA内の新作ゲームを最大で10時間先行プレイする事が出来たり好きなゲームをコレクションしたり、ゲーム本編やダウンロードコンテンツなどを10%割引で購入する事ができます。
もちろん先行プレイをしたゲームデータ・進行状況は製品版に引き継ぐことも出来るため、快適にゲームを楽しむ事が可能です。
またSteamやOriginといったサービスとも連携しているおり、Origin限定で『EA Play Pro』というプランを利用することも出来ます。こちらは毎月1,644円ですがEAデジタルコンテンツが10%割引で購入できるほか、最新作は10時間ではなく提供された直後から無制限でプレイする事も可能です。
- 最新ゲームをすぐにプレイしたい方
- Xbox Oneで色んなゲームをプレイしたい方
VIVEPORT インフィニティ
- 無料期間:14日間
- ゲーム数:800種類以上
- 月額料金:1,500円
- 利用端末:HTC VIVE/VIVE Pro/OculusRift/OculusQuest/Valve Indexなど
VIVEPORT インフィニティとは、HTC製のVR機器「VIVEシリーズ」や「Oculus Rift」などのVR端末でゲームを遊び放題することができるサブスクリプションサービスです。VIVEPORTストアからVRタイトルが購入出来る他、600本以上のVRゲームやアプリを無制限に楽しむことができます。
VIVEPORT インフィニティの特徴
VIVEPORT インフィニティではHTC VIVE/VIVE Pro/OculusRiftなどのVR機器で遊べるVRゲームが無制限で遊べるサブスクで、アドベンチャーやスポーツ・アクション・シミュレーション・シューティング等様々なジャンルのゲームがあります。
VRゲームも機器によって遊べる・遊べないがありますが、VIVEPORT インフィニティなら主要なVR機器を網羅していますし機器別に遊べるゲームを探すことも可能となっています。 またVRゲームは1本あたり2,500円を超える事も珍しくありませんが、VIVEPORT インフィニティを利用すれば月額1,500円なのでよりリーズナブルにゲームを楽しめます。
さらに12ヶ月プランなら月額1,000円で利用することが出来るため、より費用を抑える事も出来ます。
- 色んなVRゲームをプレイしたい方
Utomik
- 無料期間:14日間
- ゲーム数:1100種類以上
- 月額料金:$6.99(約730円)
- 利用端末:Windows
Utomikとは、Utomik.Incが提供しているゲームのサブスクリプションサービスです。加入すると「BAT MAN ARKHAM CITY」や「STAR WARS THE FORCE UNLEASHED」などを代表とする1000本以上のPCゲームを遊び放題することが可能です。ただし対応しているのはWindows PCのみなので、MACなどでのプレイはすることができません。
Utomikの特徴
UtomikではPCにゲームをダウンロードする必要がありますが、ある程度ダウンロードが完了すればすぐにゲームをプレイする事が可能となります。100%までダウンロードを待つ必要がないので、数十GBある重たいゲームのダウンロードを待ちながらイライラする事もありません。
また100を超えるパブリッシャーと提携している事もありゲーム数も1,100作品オーバーと非常に豊富なので、色んなゲームをリーズナブルにプレイしたい方にオススメです。
ちなみにUtomikは月額$6.99ですがファミリープランなら最大4名まで共有できて$9.99(約1040円)なので、一人あたり約260円で利用することが出来ます。さらにペアレンタルコントロール機能もあるので、子供にプレイさせたくない場合は年齢制限をかける事も可能です。
- WindowsPCを持っている方
- 様々なPCゲームをプレイしたい方
Origin Access
- 無料期間:なし
- ゲーム数:600種類以上
- 月額料金:518円
- 利用端末:PC(Windows/Mac)
※Origin Access BasicとOrigin Access Premierは、EA PlayとEA Play Proに統合されました。
Origin access(オリジン アクセス)とは、Electronics Artsが提供しているPCゲームをプレイし放題できるサブスクリプションサービスです。プランはBASICとPREMIERの2種類が用意されていて、BASICではゲームの先行アクセスが10時間限定ですが、PREMIERでは無制限でプレイ可能となっています。どちらのプランでもゲームのプレイの他にもゲームのデジタル購入が10%オフになると行った特典もあります。
Origin Accessの特徴
Origin Accessでは『ゲーム満足保証プログラム』という制度を採用しています。実際にゲームを購入してもPCとの相性などで満足にプレイする事ができない可能性もありますが、そういった場合でも最初にプレイして24時間以内、購入日から14日以内なら全額返金を受けることが出来ます。これなら技術的な問題でプレイが出来ない場合でもお金をムダにする事はありません。
- 色んなゲームをプレイしたい方
- PCを使ってゲームをプレイしたい方
Jump
※Jumpは2020年10月時点でサービス終了しています。
「Jump」とは、Team Jumpが提供しているPCゲームのサブスクリプションサービスです。ゲームはインディーズ作品が中心で、加入すると100本以上をプレイすることができます。Windows/Mac/Linuxでプレイすることができるので、PCがあれば誰でもプレイすることができるでしょう。